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2025.01.20

原料米によって変わる日本酒の味わい!それぞれの個性が光る銘柄探訪

当蔵は、秋田県湯沢市に位置する1922年創業の老舗蔵元。奥羽山脈の伏流水と地元産の良質な米を原料に、伝統を守りながらも革新的な技術を融合させた酒造りを行っています。

特に力を入れているのが、原料米の選定です。それぞれの原料米の特徴を最大限に引き出すことで、多様な味わいの日本酒を生み出しています。今回は、秋田銘醸が使用する5つの原料米、「秋田酒こまち」「一穂積」「百田」「ぎんさん」「あきたこまち」の特徴と、それらを使用したおすすめの銘柄をご紹介します。

1. 秋田酒こまち

秋田県を代表する酒米「秋田酒こまち」。大粒で心白が比較的小さく高精白が可能で、タンパク質含有量が低いのが特徴です。そのため、繊細で上品な味わいの日本酒に仕上がります。秋田銘醸では、自社田で栽培した「秋田酒こまち」を使用した「かおりらんまん」シリーズの純米大吟醸、純米吟醸を展開しています。

「かおりらんまん 純米大吟醸」

自社田栽培の「秋田酒こまち」と「こまち酵母スペシャル」を使用。華やかな吟醸香と、すっきりとした上品な味わいが特徴です。

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「かおりらんまん 純米吟醸」

純米大吟醸と同じく、自社田栽培米「秋田酒こまち」と「こまち酵母スペシャル」を使用。爽やかな果実の香りと軽快で上品な味わいが楽しめます。

全国燗酒コンテスト2024最高金賞、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024金賞の他、Kura Master2023、シンガポール酒チャレンジ2023など多くのコンテストで受賞。

2. 一穂積

「一穂積」は、秋田県オリジナルの酒造好適米です。「秋田酒こまち」と「越淡麗」を親に持ち、「秋田酒こまち」並みにタンパク質が少なく、淡麗で雑味が少なくフレッシュな味わいが魅力です。

爛漫 自社田栽培「純米酒 萌稲 一穂積」

自社田で栽培した「一穂積」を使用。

マスカットのような華やかな香りと軽快でスッキリとした味わいが特徴です。

3. 百田

「百田」も秋田県オリジナルの酒造好適米です。両親とも母親に山田錦を持ち、短めの稲穂が特徴です。タンパク質含有量が低いのが特徴。華やかな香りと、芳醇で奥行きのある味わいに仕上がります。

爛漫 自社田栽培「純米酒 萌稲 百田」

自社田栽培米「百田」を100%使用。芳醇な旨みとふくらみのある味わいと華やかな香りが特徴です。

4. ぎんさん

「ぎんさん」は、秋田県と爛漫が共同研究し開発した米です。一般米でありながら、収量が多く、タンパク質が少なく、日本酒造りに適した原料米として開発しました。スッキリとした味わいで、飲みやすいキレイな酒質の純米酒に仕上がります。

「かおりらんまん 純米酒」

秋田県産米の「ぎんさん」を100%使用し、「協会酵母1801号」で醸造。瑞々しい華やかな香りとキレのあるシャープな味わいが特徴です。

5. あきたこまち

秋田県を代表する食用米「あきたこまち」。実は、酒造りにも適しており、まろやかな旨味と、優しい味わいが特徴です。

爛漫 「純米なまぐ凧」

地元湯沢産の「あきたこまち」を使用。「あきたこまち」の美味しさを十分に引き出しました。冷やでも燗でも楽しめる、バランスの取れた味わいです。

秋田銘醸は、これらの原料米の特徴を活かし、様々な味わいの日本酒を醸し出しています。ぜひ、このコラムを参考に、あなた好みの秋田銘醸の日本酒を見つけてみてください。

<補足>

●上記で紹介した銘柄以外にも、秋田銘醸では様々な日本酒を製造しています。

●各銘柄の味わいは、製造時期や保管状況によって変化することがあります。

●飲酒は20歳になってから。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

●飲酒運転は法律で禁止されています。