Column

コラム

2025.06.06

全国新酒鑑評会とは?日本酒の頂点を競う舞台と秋田銘醸の挑戦

2025年5月21日(水)に、「令和6酒造年度 全国新酒鑑評会」の審査結果が発表され、美酒爛漫が栄えある金賞を受賞致しました。

本コラムでは、その「全国新酒鑑評会」についてお話いたします。

毎年春、日本酒業界にとって一大イベントが開催されます。それが「全国新酒鑑評会」です。
この鑑評会は、全国の酒蔵がその年に仕込んだ新酒の中から、技術と品質の粋を集めた一本を出品し、香りや味わい、バランスなどを競い合う、日本酒の“甲子園”とも言える舞台です。

主催は、独立行政法人酒類総合研究所と日本酒造組合中央会。明治44年から続くこの鑑評会は、100年以上の歴史を誇り、日本酒の品質向上と技術革新を支えてきました。

1. 審査の舞台裏

2. 秋田の酒、全国で輝く

3. 秋田銘醸の挑戦

4. 皆さまへ

1.審査の舞台裏

全国新酒鑑評会で審査されるのは、主に「吟醸酒」と呼ばれる高品質な日本酒。
審査は一次審査と最終審査の二段階で行われ、香りの華やかさ、味のキレ、全体の調和など、極めて繊細な官能評価によって「入賞酒」や「金賞酒」が選ばれます。

この審査を通過することは、蔵元にとって大きな誇りであり、技術力の証でもあります。

2.秋田の酒、全国で輝く

秋田県は、全国でも有数の酒どころ。
「秋田流寒仕込み」と呼ばれる低温長期発酵の技術や、秋田県独自の酵母「AK-1」など、独自の酒造り文化が根付いています。全国新酒鑑評会でも、毎年多くの秋田の蔵が入賞・金賞を受賞しており、その実力は全国に知られています。

「令和6酒造年度 全国新酒鑑評会」において、秋田県は17銘柄が「入賞酒」として選ばれ、9銘柄が「金賞」を獲得しました。

金賞を獲得したのは「爛漫」、「髙清水」、「銀鱗」、「福小町」、「大納川」、「天壽」、「一白水成」、「春霞」、「出羽鶴」の9銘柄です。

3.秋田銘醸の挑戦

私たち秋田銘醸も、この全国新酒鑑評会に毎年挑戦しています。
出品酒は、杜氏をはじめとする蔵人たちが、技術と感性を結集して仕込んだ一本。
「香りの高さと味のふくらみ、そして後味のキレ」を追求し、まさに“芸術品”とも言える酒を目指しています。

過去には金賞を受賞した年もあり、その喜びは蔵全体の誇りとなりました。
しかし、私たちは結果だけでなく、その過程にこそ価値があると考えています。鑑評会への挑戦は、技術を磨き、酒造りの原点を見つめ直す貴重な機会なのです。

4.皆さまへ

全国新酒鑑評会で評価された酒は、一般にはなかなか出回らないこともありますが、秋田銘醸では、2025/6/25から「限定 金賞受賞 大吟醸」を販売することが決定いたしました。
ぜひ、私たちの酒造りの結晶を味わってみてください。

これからも秋田銘醸は、秋田の風土と伝統を大切にしながら、全国に誇れる酒を造り続けてまいります。
皆さまのご声援が、私たちの力になります。