1. 清酒のコンテスト
2. 全国新酒鑑評会とは
3. 製造技術研究会
4. 美酒爛漫 金賞受賞
国内外で開催されている清酒のコンテストはたくさんあります。その中、今年で113回を迎えた最も長い歴史を持つ全国新酒鑑評会の審査の結果が、令和7年5月21日に発表されました。 美酒爛漫製造元の弊社の自社田米の「百田(ひゃくでん)」を使用した大吟醸酒がみごと金賞を受賞することができました。今回は、様々な清酒のコンテストについて詳しくお話しします。
国内のコンテストには、全国新酒鑑評会、東北清酒鑑評会、秋田県清酒鑑評会、秋田県清酒品評会、SAKE COMPETITION、全国熱燗コンテスト、ワイングラスでおいしい日本酒アワードなどがあります。また、主な海外のコンテストでは、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)、全米日本酒歓評会、ミラノ酒チャレンジ、Kura Master、シンガポール酒チャレンジなどがあります。蔵元では、自社商品の品質の客観的評価や、受賞による蔵元のモチベーション向上と営業活動推進のために、積極的にコンテストに出品しています。 弊社でも積極的に様々なコンテストに出品し、2024年には、対象となるコンテストの入賞率に応じた獲得ポイントを考慮した「世界酒蔵ランキング(www.sakaguraranking.jp)」では、550pointを取得し、酒蔵約1000のうち23位(秋田県内1位)と品質の高さが評価されています。
独立行政法人酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催で開催される今回で113回目を迎える最も長い歴史を持つ清酒のコンテストです。令和6酒造年度(令和6年7月~令和7年6月)は、全国から809点(各製造場1点)の出品があり、令和7年4月22日~4月24日に予審、令和7年5月8日~5月9日に決審が行われ、令和7年5月21日に審査結果が発表され、410点が入賞(50.6%)、202点が金賞(24.9%)を受賞されました。
本コンテストは、全国規模で開催される清酒鑑評会であり、その蔵の最高の品質の吟醸酒が出品されていて、プロフェッショナルな審査員がブラインドで厳正な審査が行われます。
出品酒の1/4が金賞受賞と聞くと簡単そうに聞こえますが、そうはいきません。最高レベルの吟醸酒なので少しの欠点があっても入賞できないハイレベルのコンテストです。
出品した蔵元では、出品締め切りの令和7年4月2日から結果発表まで、約1ヶ月半、心が休まることはありません。
審査
令和7年5月28日と5月29日に、広島県立広島産業会館で製造技術研究会が開催されました。全国から集まった蔵元は、出品酒809点全てをきき酒することができます。
入賞・金賞を受賞した蔵は笑顔で受賞酒の酒質を再確認し、おしくも入賞を逃した蔵は“どこが悪かったのか?”反省と来年に向けた意気込みと、様々に明暗を分けた会場になります。
製造技術研究会
きき酒会場
弊社の出品酒は、4年前から県外産の山田錦から全て自社田栽培米の「百田(ひゃくでん)」と「一穂積(いちほづみ)」を使用しています。令和3酒造年度全国新酒鑑評会では、「百田」で全国初の金賞を受賞しました。令和5酒造年度は「百田」で入賞、そして本年度「百田」で金賞と、着実に自社田栽培米の「百田」で成果を積み上げています。
製造工程では、甑(こしき)から連続蒸米機、蓋麹(ふたこうじ)からヴィサーへと、伝統技術を近代的な機械で再現するよう施行錯誤を重ねてまいりました。
蔵人の前向きな研究心と向上心が今回の金賞につながりました。
出品酒
爛漫 金賞受賞
これからも美酒爛漫は、「品質第一」の酒造りにまい進していきます。乞うご期待下さい。