Column

コラム

2025.10.31

【秋田の日本酒】自社田栽培、収穫しました。 其の三

~ 稲刈り ~

目次

1. 田んぼの管理

2. 出穂(しゅっすい)

3. 抜穂祭(ぬいぼさい)

4.稲刈り

5月に田植えをして、大事に育てた苗も立派に育ち、9月に入るといよいよ収穫の季節です。弊社のある秋田県湯沢市の今年の気候はとても不安定で、自社田担当の農業生産課の社員は心が落ち着く日が一日もありませんでした。

今回は、精魂込めて育てた自社田米の「秋田酒こまち」「一穂積」「百田」の稲刈りまでを苦労話を含めてお話しします。

1. 田んぼの管理

秋田県湯沢市の今年の気候は、暑い日が続き高温障害が心配されました。また、大雨の時期もありました。特に例年にない極度の水不足の時期は、苦肉の策としてタンクローリーで酒蔵の仕込水を何回も運び、水不足を解消しました。

田植えをして約1ヶ月 (分けつが進んでいます)

水不足対策 (タンクローリーで給水)

2.出穂(しゅっすい)

茎の中から、さやを割って緑色の穂が出てきます。このことを出穂といいます。

稲は穂を出すとまもなく開花して受粉します。晴れた日の午前中には、可憐で清楚な花を見ることができます。今年の「秋田酒こまち」の出穂期は7月24日で、「一穂積」は7月下旬、「百田」は8月上旬でした。

「秋田酒こまち」の開花

3.抜穂祭

「ぬいぼさい」または、「ぬきほさい」と読み、豊かに実った稲穂を刈り取るお祭りのことを言います。豊かな稲穂の収穫に感謝するために行い、昔は鋭利なカマがなかった時代に稲穂を一本づつ抜き取って収穫していた歴史的背景があります。 令和7年9月8日の当日は、弊社の社長以下、部長や農業生産課を中心に参加し、神社の宮司が神事を行い、いよいよ収穫が始まりました。

抜穂祭の祭事

たわわに実った「一穂積」

4.稲刈り

稲刈りは農業生産課の社員を中心に4人体制で9月8日から始まり、「秋田酒こまち」「一穂積」「百田」の順番に順調に進みました。高温や大雨に対応した十分な管理をした結果、納得する良質な酒米を収穫することができました。

稲刈り風景

近年、主食米の価格が高騰して酒米への影響も少なくありません。酒米の価格の値上がりも危惧しており、酒蔵では大変な年になりそうです。弊社、美酒爛漫では、自社田栽培のメリットを最大限活用して、お客様に適切な価格で高品質の商品をご提供するべく、105期の酒造りも努力を進めてまいります。